早稲田大学法学部 鎌田薫ゼミナール

授業活動の内容

 4、5人の班に別れて毎週発表を行い、それに対し質疑応答し議論を展開します。

発表テーマ

 学生が主体的に各々の調べたいテーマを選択します。 民法ゼミという建前ですが、民法だけでなく、民法に関わる分野ならどれでも選ぶことができるので、その発表内容も様々です。各々の興味のある分野を取り上げることができるので、年によって内容もかなり変わってきます。ゼミの学習内容がどのようなものになるのかは、ゼミ生次第ということになりますので、まさにゼミ生によるゼミと言えるでしょう。
 もっとも、例年、ゼミがスタートする4月の一ヶ月間は、近時の最高裁判決の検討を行うことになっています。これは、近時の実務の動向をしっかりと把握すること、また、この判例検討の機会を利用して、とりわけ新3年生がリーガルリサーチやレジュメ作成及び参考文献等の引用方法、さらにはプレゼンの方法など、今後活動していく上で、ベースとなるスキル(発表のマナー)をしっかりと習得することを目的としています。5月以降は、学生が選択したテーマについての研究発表を行っていくことになります。

2009年度後期通常発表テーマ

A班9/30『契約責任論における履行請求権と損害賠償請求権』
B班10/7『安全配慮義務』
C班10/14『指名債権譲渡における異議を留めない承諾』
D班10/21『解除の帰責事由と危険負担との関係』
E班10/28『不安の抗弁権』
F班11/4『瑕疵担保責任』
G班11/14『賃貸人の承諾を得て適法な転貸借がなされた後に賃貸借契約が解?除された場合の法律関係』

2010年度判例研究

A班4/14『抵当不動産の占有者に対する抵当権者からの妨害排除請求』
最判平17年3月10日(判時2003号51頁)
6/2『共同暴走行為における被害者側の過失』
最判平20年7月4日
B班4/14『抵当不動産の占有者に対する抵当権者からの妨害排除請求』
最判平17年3月10日(民集59巻2号356頁)
6/9『ヤミ金業者に対する不法行為責任の訴えにおける損益相殺(業者からの交付を受けた金員の扱い)』
最判平20年6月10日(判例時報2011号3頁)
C班4/21『所有権留保における動産留保所有権者の撤去義務および不法行為責任』
最判平21年3月10日(民集63巻3号385頁)
6/16『建物の瑕疵についての施工者・設計者の不法行為責』
最判平19年7月6日(民集61巻5号1769頁)
D班4/28『建物の再築と法定地上権の成否』
最判平9年2月14日判決(民集51巻2号375頁)
6/22『譲渡禁止特約に反して債権を譲渡した債権者が同特約の存在を理?由に譲渡の無効を主張することの可否』
最判平21年3月27日
E班5/12『94条2項と110条の類推適用について』
最判平18年2月23日(民集60巻2号546頁)
6/28『賃借地と他の土地にまたがる建物についての借地権設定者による譲受申立て』
F班5/19『分譲マンションをめぐる諸問題』
最判平21年4月23日(集民230号435頁、判タ1299号121頁)
7/7

『無効による返還給付間の同時履行関係とその制限』
最判平21年7月17日(判タ1307号113頁)

ゼミ論文

 毎年度末に、自ら決めたテーマについて、ゼミ論を提出します。任意提出となっておりますが、実際には皆提出しています。

inserted by FC2 system